新型コロナウイルス飲み薬 最新情報11/6時点
新型コロナウイルスの飲み薬についての最新情報です。
●モルヌピラビル
○米製薬大手メルクが4日、英当局が承認したと発表
○新型コロナの軽症者から中等症の患者向けの経口薬として、 世界で初めて実用化
○重症化リスクのある人向けに処方可能
○服用は1日2回で5日間。コロナの症状が出てから5日以内に服用
○臨床試験(治験) では、軽症や中等症の患者が入院するリスクを半減できたという。
●パクスロビド
○米製薬大手ファイザーは5日、 開発中の新型コロナウイルス向け飲み薬の投与により入院や死亡す るリスクを約9割減らせたとの臨床試験(治験) データを公表。
○発症後 3日以内に服用
○デルタ型など各種の変異ウイルスに対しても効果がある可能性が高い
○1回の治療につき30錠の錠剤を5日間かけて投与する。
○1回の治療分につき約700ドル(約8万円) の支払い予定
国内の製薬会社、塩野義製薬も9月末から 最終段階の治験を始めており、2021年中の承認申請を目指している。
すでに各国で承認を受けているコロナ治療薬には抗ウイルス薬「レムデシビル」などがあるが、 点滴による投与が中心で入院や問診・ 経過観察といった手間がかかっていた。
まとめ
先進国を中心に新型コロナワクチン接種は進んできたが、 ワクチン拒否層は一部で根強い。
欧州などでは新規感染者が再び増加傾向にある。 低中所得国ではワクチン調達自体が遅れている。
治療薬はワクチンと異なり予防効果はないが、 感染早期の投与で入院を防げれば医療崩壊を防ぐことは可能であることから、
安価な飲み薬が普及すれば、新型コロナ収束への期待が高まると思われる。